当バンクについて

約2,000名の日本人由来のB細胞を不死化した細胞株(*)と、同細胞株から抽出されたDNAを分譲しています。日本人の遺伝子多型解析などに有用な研究資源です。特に約1,400名の健常人(一般集団)に由来するB細胞株のDNAは、疾病を持つ集団との比較のために貴重なコントロールとして利用されています。

分譲可能な試料一覧

(*) 日本人由来B細胞株は、ファルマスニップコンソーシアム とバイオ産業情報化コンソーシアムからバンクに寄託されたものです。

精製DNAについては、50株分あるいは100株分のセット分譲も行っています。

当バンクの日本人由来B細胞株・DNAを使用した文献

Ann. Rheum. Dis., 69: 368-373 (2010)
J. Hum. Genet., 52: 781-793 (2007)
Mutat. Res., 602:170-174 (2006)

日本人由来B細胞株について

1.PSC細胞株
本細胞株はPSC(ファルマ スニップ コンソーシアム、平成12年に日本製薬工業協会加盟の43社が設立した団体)から寄託されました。本細胞株は、PSCの共同研究機関である東京女子医科大学・膠原病リウマチ痛風センター(所長 鎌谷直之 教授・当時)において、日本人(一般集団)約1,000人の血液(白血球)にEpstein-Barr virusを感染させ、不死化された白血球(B細胞)株です。PSC細胞株は連結不可能匿名化が行われております。PSCの概略については、資料をご覧ください。

参考文献: 日本人約1,000人のB細胞株樹立
鎌谷直之、川本学、北村豊、針谷正祥、
奥本武城、隅野靖弘
組織培養研究 23:71-80 (2004)

2.JBIC細胞株
本細胞株はJBIC(社団法人バイオ産業情報化コンソーシアム、平成10年設立後、平成12年にバイオ関連5省庁共管の社団法人に改組)から寄託されました。本細胞株は、JBICの共同研究者である猪子英俊教授(東海大学医学部基礎医学系分子生命科学)および板倉光夫教授(徳島大学ゲノム機能研究センター遺伝情報分野)により、日本人(健常人、尋常性乾癬患者、関節リウマチ患者、2型糖尿病患者)、約1,200人の血液(白血球)にEpstein-Barr virusを感染させ、不死化された白血球(B細胞)株です。JBIC細胞株は連結不可能匿名化が行われております。JBICの概略については、JBICホームページをご参照ください。