正常皮膚線維芽細胞

1.ご案内
真皮線維芽細胞 皮膚線維芽細胞は、保湿、弾力性維持、細胞外基質の産生等の皮膚の基本的な機能を担う重要な細胞です。 本細胞は、正常皮膚組織(真皮)より調製した線維芽細胞であり、凍結状態で分譲しています。 細胞の性状としてコラーゲンTypeI、ヒアルロン酸等の産生及び刺激による産生促進を確認しています (図2、図3参照)。 皮膚の機能解析或いは再生医療研究の素材、化粧品開発等、幅広い研究に有用な研究資源です。

2.分譲可能な線維芽細胞(凍結)
資源番号 提供者 細胞数/本 解凍直後の生存率(*1) 本数(*2) 遺伝子解析
HT73641231-F-1 男性(幼児) 4.6 x 105 >90% 19本 不可
HT82507322-F-1 女性(幼児) 9.7 x 105 >90% 27本 不可
HT78827813-F-1 女性(幼児) 3.6 x 105 >90% 20本 不可
HT47250950-F-1 女性(幼児) 9.8 x 105 >90% 24本 不可
HT5139-F-1 男性(幼児) 6.0 x 105 >90% 19本 不可
HT19234228-F 女性(60才代) 5.0 x 105 >90% 8本
HT2899-F-1 男性(幼児) 7.3 x 105 >90% 20本 不可
HT8348-F-1 男性(幼児) 8.1 x 105 >90% 19本 不可
HT1700-F-1 男性(幼児) 8.7 x 105 >90% 25本 不可
HT2356-F 女性(幼児) 1.2 x 106 >90% 43本 不可

(*1)バイアルを微温湯で解凍した直後にトリパンブルー染色し、計数した細胞数から求めた数値です。解凍翌日の生存率・接着率はこの数値より低下いたします。
(*2)記載の本数以上をご利用の場合は、資源により追加調製が可能です。

3.由来組織
  • 日本人
  • 多指症の形成外科手術或いは乳癌手術(HT19234228)で摘出された余剰皮膚組織
  • HCV、梅毒の検査結果は陰性
  • HBV、HIVの検査結果は陰性(HT19234228-F)
4.細胞の調製
皮膚組織

細胞分離処理(dispase II消化、表皮・真皮分離)

真皮(細切)

細胞分離(コラゲナーゼ消化)

フラスコへの細胞播種、サブコンフルエントまで培養

0.25% トリプシン / 0.02% EDTAで継代、培養

セルバンカー 1に懸濁

プログラミングフリーザーにて緩慢凍結

液体窒素タンクに保管

5.細胞の性状検査
  • 使用機材
    • 培養培地:FGM-2 BulletKit(Lonza, Code No.: CC-3132)
    • 培養器質:48 well cell culture plates (Corning Costar, 3548)
    • ELISAキット:Hyaluronic Acid ELISA Assay (Biotech Trading Partners, Cat No. BTP-96200)
    • ELISAキット(Procollagen Type I C-peptide (PIP) EIA Kit, TaKaRa, MK101)
    • StepOnePlus Real-Time PCR System (Applied Biosystems)
    • TaqMan FAST Advanced PCR Master Mix (Applied Biosystems, No. 4444556)
    • TaqMan Gene Expression Assay (Applied Biosystems, Collagen Type I ; No. Hs164099_m1, HAS2 ; No. Hs00193435_m1)
  • 解凍直後の全細胞数、生細胞数: トリパンブルー色素排除法
  • 継代後の増殖確認(図1)
  • 蛍光免疫染色法による細胞マーカー検査:◆ Vimentin + , ◆ CD90 +
  • コラーゲンTypeIの産生およびアスコルビン酸添加培養による産生促進効果の確認(図2):ELISA、リアルタイムRT-PCR (GAPDH相対比)
  • ヒアルロン酸の産生およびIL-1β添加培養による産生促進効果の確認(図3):ELISA、リアルタイムRT-PCR (GAPDH相対比)
  • 微生物汚染検査(細菌・真菌・マイコプラズマ): 陰性を確認
【図1】継代後の細胞増殖
培養1日後
培養3日後

【図2】 アスコルビン酸によるコラーゲンTypeI産生促進効果の確認例

【図3】 IL-1βによるヒアルロン酸産生促進効果の確認例

(*)産生量はロットにより差がございます。